土曜日の朝は気怠い。
一週間の疲れと共に目が覚める。
時刻は8:24。
隣で眠るスマホを起こしてしまった。
締め切ったカーテンは六畳一間を簡単に閉じ込める。雨の音がする。一日中、雨だということは2日前の天気予報で確認済みだ。
肌寒さを感じ、タオルケットに潜り込む。
深いところに辿り着けそうなんだ。
海の底には洞窟があって、そこには何があるんだろう。
最深部には、この世の真実の断片が転がっている気がする。
あぁ、お腹が空いた。
半額シールの貼られた菓子パンを思い出して、ほんの小さな幸せを思う。
まだ、土曜日の朝。