隙間のホコリ

リリシズム、エモーショナリズム、ネガティブ。

鈍色

 

鉛の様に体が重いことがある。

 

まるで、地球の重力を一手に引き受けているような。

 

足が地球に沈む。

 

普段、重力なんてものを感じながら生きてはいられない。

 

それでも、人間は重力に制限されている。

 

この緑と青の星にいる限り。

 

あらゆるモノは上から下に落ちていく。

 

どれだけ抵抗しようとも、地球の中心に引っ張られてしまう。

 

 

何も染まっていない真っ白な雲は、

頭上に浮かぶ。

 

ぷかぷかと浮かんでいて、掴めない。

 

目の前に映るのは、

鈍色の分厚い雲。

 

これはお願いです。

雲ですら、重力を感じていてください。